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ミシェル・ウエルベック 『ある島の可能性』

Thu.13.12.2007
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けっこう前に読み終えた、おなじみウエルベックの最新作。
この小説は「ネオ・ヒューマン」と呼ばれるダニエル24とダニエル25が、現代とほぼ同じ時間を生きていると思われるダニエル1の人生記に注釈を入れるという形式で進んでいく。

あらすじを詳しく述べるとこれから読む人の妨げになるので書けないが、ウエルベックの書くSFっぽい話はやっぱり面白いなあと思った。後半のダニエル25の彷徨と、その最後に描かれる光景は、なんだか荒涼としていて胸を打つものがあった。そして、ウエルベックは一貫して「愛を強く求めながら、それが叶わない」男たちを描いているが、その彼らを一人称と未来の「ネオ・ヒューマン」の視点の三人称から描いているところが何より新鮮だ。

訳者の中村佳子さんがあとがきで述べているが、『ある島の可能性』は『素粒子』の空白を埋めるような作品だ。だから、『ある島の可能性』を読んだ後はもう1回『素粒子』を読み返したくなる。
はっきり言ってしまえば、ぼくは『素粒子』のほうが断然面白いと思う。『素粒子』の壮大なスケール感は感動的だ。主人公についても、『ある島の可能性』のダニエル1より『素粒子』のブリュノのほうがもっとダメ人間で、面白い。『ある島の可能性』も、十分面白いんだけどね。

卒論を書き終えたら『素粒子』をまた読み返してみよう。

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テーマ : 小説 - ジャンル : 小説・文学

タグ : ミシェル・ウエルベック ある島の可能性 素粒子

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