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くるり 『ワルツを踊れ Tanz Walzer』

Thu.28.06.2007
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walzer

いやあ…素晴らしい。これは全く新しいくるりだ。今までのアルバムが霞んで見えてしまうほどの大傑作だと思う。

「クラシックからの影響」という雑誌などでのアナウンスから、単なるストリングスアレンジを施しただけの楽曲を想像していたファンも多いんじゃないだろうか。実は僕もその点を少しだけ心配していた。それは前進でもなんでもないと思うから。くるりは今まで様々な音楽の影響を受け、自分たちのスタイルまでをも変え続けていつも新しい音を届けてくれた。だからクラシックの影響を受けることも当然予想できたけれど、それだけにちょっと不安な面もあった。だってロックとクラシックといったら、ただのストリングスアレンジか、もしくはプログレみたいな音楽をどうしても想像しちゃうもんね。

でもやっぱりくるりはすごい。新しいアルバムは僕の不安を少しも掠りはしなかった。ていうか、くるりに限らず好きなバンドの新作に不安を抱きすぎだよ。ばか。阿呆。変態。

すぐに本題に入りたくてもこんな無駄な前置きを書いてしまうのは悪い癖だ。治したい。

で、とにかくこのアルバムは素晴らしい。
クラシック音楽からの影響をを消化・昇華している。例えばそれはリズム主体ではなくてメロディー主体の曲作りとか、奇数拍子や変拍子の使用とかに具体的に表れている。
でも一番大切だと思うのは、このロックバンドの作ったアルバムが、クラシック音楽を聴いたときのような感動を与えてくれることだと思う。
僕はポピュラー音楽とクラシック音楽では、聴いたときの感動の質が全く違うと思っている。ポップスは曲に合わせてダンスしたり歌詞に自分を重ね合わせたりして「共感」(=感動)することが多いと思うが、クラシックにはポップスみたいな歌詞もお決まりのビートも無い。コンサートでもCDでもいいけれど、「音」そのものを全身に浴びて、生まれ変わったような生き生きとした気持ちにさせてくれる。もっと大げさに言えば、生きていることを実感させてくれる。
そんな、クラシック音楽を聴いているときに感じる「生きる喜び」みたいな感覚が、このアルバムには満ち溢れていると思う。今まで僕はくるりの音楽を聴くときにあの独特の切ない歌詞を重視していた。でも今回は「音」そのものが大事だと思うのだ。共感を求めるだけではなくて、音楽を聴くことそれ自体を楽しむことが大事なんだと、教えられた気がする。とにかく、聴いているうちはひたすら楽しいのだ。
そしてひとつひとつの曲の美しいメロディーが、誰の頭の中にもあるような懐かしい音楽を想い起こさせる。ライナーノーツやオフィシャルサイトの岸田日記にも書いてあったように、夕暮れ時にどこからか聞こえてくる『新世界より』の第2楽章のような、普遍的な懐かしい響きを持った曲が多い。僕が試聴の段階で「より多くの人に向けられている」と感じたのはそのせいだと思う。こんな風に音楽を通して共有された記憶で、人々は国境を超えて繋がっているのだということを岸田は書いている。
よく日本のつまらないポップ・シンガーとかが海外でレコーディングする話を聞くが、僕にはそうすることの意味が全く分からない。でもこのアルバムがウィーンで製作されたことには深い意味がある。


前の記事で「それぞれの曲についてまた今度書きます」ということを書いたけれど、全曲とても素晴らしいのでそれは無理だということが発覚した。だってもうこんなに文章を書いたのだ。疲れてしまった。1曲ずつ感想を書く元気はもう無い。また今度書こうと思う。

とりあえず今日は、『ハム食べたい』の「ハム」は女の子の太ももだ、と書いて終わろう。





くるり『JUBILEE』PV





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タグ : くるり ワルツを踊れ jubilee ハム食べたい クラシック

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